• 検索結果がありません。

第5章 「いわき市・東日本大震災の証言と記録」記録誌及びDVD(平成25年3月25日発行) | いわき市役所

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2018

シェア "第5章 「いわき市・東日本大震災の証言と記録」記録誌及びDVD(平成25年3月25日発行) | いわき市役所"

Copied!
21
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

第 5 章  復 興 へ の 展 望

    安 全 で 、 震 災 以 前 に も 増 し て 活 力 あ ふ れ る ま ち へ

(2)

1 復興に向け、組織・計画づくり

(1) 復興に取り組む組織を構築

① 平成 23 年度の組織改正

 市は、いわきの再生と復興に向けた全庁一丸の取り組みを推進するため、6月1日に、市長を本部長とす る「いわき市東日本大震災復興本部」を設置した。

 また、同日付の行政組織改正により、復旧・復興に向けたさまざまな取り組みを統括する「復興監」を設 置するとともに、被災者の生活再建に向けた全庁的な各種支援策の推進などを図るため、行政経営課内に「復 興支援室」を新設した。

 さらに、平成24(2012)年1月1日には、本市の復旧・復興において喫緊の課題である原子力災害対策にそ れまで以上に迅速かつ総合的、一体的に取り組むため、行政経営部内に「原子力災害対策課」(186ページに記述) を設置したほか、危機管理体制の強化を図るため、新設する原子力災害対策課及び危機管理課を統括する「危 機管理室」を同部内に設置した。

 また、放射線に係る健康管理対策の強化を図ることを目的に、保健所内に「放射線健康管理センター」(186 ページに記述)を設置した。

 国の組織としては、平成24(2012)年2月10日に復興庁が設置され、その地方機関として、福島復興局が福 島市に設置されるとともに、そのいわき支所がいわき地方合同庁舎5階に開設された。

② 平成 24 年度の組織改正

 平成24(2012)年4月1日の組織改正では、 危機管理課や放射線健康管理センターなどの 再編をするほか、広範かつ甚大な被害を受け た津波被災地域の復興・再生に向け、各地区 の特性・ニーズ等を踏まえながら事業を推進 する観点から、都市建設部に「都市復興推進 課」を新設するとともに、小名浜と勿来の両 区画整理事務所の職員体制を増強し、係体制 を導入した。

 同年10月1日には、市の農林水産業およ び観光業における震災からの復興と、原発事 故に伴う風評被害対策を目的に、市の農林水 産部および商工観光部の職員で構成した部局

横断のプロジェクト組織「見せます!いわき情報局 見せる課」を開設した。(写真5-1)

 県の組織としては、同年4月1日より、いわき地方振興局の「地域連携室」が「復興支援・地域連携室」 に改められるとともに、いわき建設事務所内に復旧・復興部が新設された。

 国の組織としては、原子力災害からの福島の復興に関連する施策に関して、現地での実施機能を強化し、 被災地の現場において施策を迅速に判断するため、平成25(2013)年2月1日に、復興庁福島復興局、環境省 福島環境再生事務所、原子力災害現地対策本部を統括する組織として、福島復興再生総局が発足し、福島市 の福島復興局内に事務局が置かれた。

(2) 復旧・復興の検討体制を構築

① 市東日本大震災復興本部を中心に、さまざまな課題に対応

 「市東日本大震災復興本部」は市の震災復興に係る総合調整を担っており、具体的には、市の復旧・復興 に向けた基本的な方針や計画、東日本大震災復興特別区域法に基づく復興特区制度(税制・金融などの特例措置、 復興交付金、土地再編に係る特例措置など)の活用方策をはじめ、被災者の生活再建支援の推進方法、避難住民へ の行政サービスのあり方、放射線モニタリングの進め方、除染対策の進め方など、本市の復旧・復興に関す るあらゆる事項について、協議・決定するとともに、その進捗管理を図っている。

 また、本市は被災自治体であると同時に、原子力発電所の事故による避難者を受け入れていることから、 双葉郡8町村との連携のあり方についても、当本部で協議・検討を図っている。

 前例のない複雑・多岐に渡る事項を協議するため、これまで平成23年(2011)度に34回、平成24(2012)年度は 平成25(2013)年2月1日現在で31回の会議を開催している。

 さらに市民生活や地域経済などの広範囲の分野にわたり、かつ重点的に取り組む施策については、当本部 内に作業部会を設置して、調査・検討を進めた。

 〈1〉沿岸域等土地利用作業部会=津波などにより大きな被害を受けた沿岸域(19被災地区)の復興に向けた 取り組み

 〈2〉地域力再生・強化作業部会=地域コミュニティやライフラインをはじめとする生活基盤など、地域力 の再生・強化に向けた取り組み

 〈3〉地域産業再生作業部会=震災や原子力発電所事故により深刻な打撃を受けた地域産業の再生・復興に 向けた取り組み

 〈4〉都市魅力再生作業部会=著しく損なわれた地域イメージの回復を図る、都市魅力の再生・復興に向け た取り組み

② 復興に関する連絡・調整会議を設置

 市は、東日本大震災からの復旧・復興を「オールいわき」体制で推進し、国、県および市内関係団体など が一堂に会し、情報共有など連絡・調整を円滑に図ることを目的に、平成23(2011)年8月22日、市内行政機 関やライフライン関係、民間団体など、37団体で構成する「いわき市の復興に関する連絡・調整会議」を 発足させた。

 会議では、国・県や市の復旧・復興に向けた施策や民間団体の動向など、多岐にわたる意見・情報などが 交わされている。

(3) 「いわき市復興ビジョン」を策定

① 市復旧・復興計画検討委員会を設置

 市は震災からの市の復旧・復興にあたり、考え方やプロセス、さらに は目指すべき「復興の姿」を明確にするため、7月12日、都市計画、経済・ 産業、原子力防災、地域福祉、医療、都市防災、新エネルギーの各分野 から、委員7人で構成する「いわき市復旧・復興計画検討委員会」(委 員長=齊藤充弘氏・福島工業高等専門学校准教授)を発足させた。同委員会に

写真5-1 首都圏などの報道機関を招聘して地元農林水産品の検査体制と安 全性を紹介する「見せる課」

写真5-2 市復旧・復興計画検討委員会か ら市長へ「市復興ビジョン」に対して提言

〔9月28日 いわき市撮影〕

(3)

川前地区

三和地区

田人地区 至白河

遠野地区

小川地区 四倉地区

平地区

常磐地区

小名浜地区 内郷地区

好間 地区

勿来地区

久之浜・大久地区

小名浜港

至仙台 国道349号

国道289号 国道49号

国道399号

磐越 動車道 至郡山 至郡山

JR磐越東線

双葉郡 田村市

田村郡

石川郡

東白川郡

茨城県

   

いわき市

復興ビジョン

目 的

理 念

復旧・復興によって、

どんなまちを創るのか

どのような考えのもとで

事業に取り組み、

目的を達成するか

目的達成に向けた主な施策

前例のない複合災害に見舞われ

た福島県浜通り地域の拠点都市

として、市民の安全・安心を最

大限に確保し、震災前にも増し

て活力に満ち溢れた、世界に誇

る復興再生モデルとなる持続可

能なまち「いわき」を創る。

理念 1|連携

 「オールいわき」「オールジャパン」で事業に取り組む 理念 2|安心

 災害に強く、安全で、安心できるまちを目指す 理念 3|活力

 前例のない複合災害からの再生モデルを世界に示す 理念 4|魅力

 住む人も住む場所も世界から愛されるまちを目指す 理念 5|挑戦

 原子力災害を克服するとともに、再生可能エネルギーの  導入を推進し、原子力発電に依存しない社会を目指す

○一時提供住宅の確保

○恒久的な住宅の確保

○多様な雇用の創出と雇用確保

○被災者の心と体のケア

○市外へ避難している市民への情報発信

○市外から市内へ避難している方々への支援 など

○地域防災計画や津波ハザードマップ等の見直し

○もとの学校に戻れるよう教育環境の整備

○学校、保育所等の除染対策 など

○地域医療体制の強化

○地域福祉の充実

○教育の質の向上、学力向上

○地域コミュニティの再生・強化

○災害の教訓、記録等の収集等と減災教育の活用

○芸術文化活動の支援 など

○水道などのライフラインの復旧、耐震化

○災害ごみの効率的処理

○沿岸域等の土地利用計画の策定 など

○避難地や避難道路の整備・確保

○小名浜港や基幹道路などの流通インフラの早期復旧・強化

○土砂災害の危険個所の解消

○災害時を念頭においた幹線道路網の見直しと整備 など

○共同仮設店舗・工場の設置など中小企業の再生・振興に向けた支援

○モニタリング体制整備やキャラバン等開催による風評被害の払拭 など

○農林水産業の再生に向け、専門機関等との連携による調査・研究

○再生可能エネルギー関連施設等の誘致、産業の集積

○放射線健康障害の治療・研究拠点の誘致、産業の集積

○国際会議やイベントの誘致・開催等による魅力の発信

○小名浜港周辺地域の一体的な整備・再生 など

○市の組織体制の再編・強化

○国、県、周辺自治体、まちづくり団体、高等教育機関等との連携

○復興や原子力発電所事故の収束に係る国県等の関係機関の誘致

○復興を担う地域の人材の育成や体制の構築

○復旧・復興に向けた予算の確保

○進捗状況の確認、取り組みへの反映体制の構築  など 復旧期 復興期

平成23~25~27年

被災者の 生活再建

生活環境の

整備・充実

社会基盤の

再生・強化

経済・産業の

再生・創造

復興の推進

取  

  り

    組

    み

    の

    柱

  わ

  き

  市

  復

  興

  事

  業

  計

  画

~日本の復興を 「いわき」から~

柱1

2

3

4

5

図5-1 いわき市復興ビジョンの体系図

川前地区

三和地区

田人地区 至白河

遠野地区

小川地区 四倉地区

平地区

常磐地区

小名浜地区 内郷地区

好間 地区

勿来地区

久之浜・大久地区

小名浜港

至仙台 国道349号

国道289号 国道49号

国道399号

磐越 動車道 至郡山 至郡山

JR磐越東線

双葉郡 田村市

田村郡

石川郡

東白川郡

茨城県

   

いわき市

復興ビジョン

目 的

理 念

復旧・復興によって、

どんなまちを創るのか

どのような考えのもとで

事業に取り組み、

目的を達成するか

目的達成に向けた主な施策

前例のない複合災害に見舞われ

た福島県浜通り地域の拠点都市

として、市民の安全・安心を最

大限に確保し、震災前にも増し

て活力に満ち溢れた、世界に誇

る復興再生モデルとなる持続可

能なまち「いわき」を創る。

理念 1|連携

 「オールいわき」「オールジャパン」で事業に取り組む 理念 2|安心

 災害に強く、安全で、安心できるまちを目指す 理念 3|活力

 前例のない複合災害からの再生モデルを世界に示す 理念 4|魅力

 住む人も住む場所も世界から愛されるまちを目指す 理念 5|挑戦

 原子力災害を克服するとともに、再生可能エネルギーの  導入を推進し、原子力発電に依存しない社会を目指す

○一時提供住宅の確保

○恒久的な住宅の確保

○多様な雇用の創出と雇用確保

○被災者の心と体のケア

○市外へ避難している市民への情報発信

○市外から市内へ避難している方々への支援 など

○地域防災計画や津波ハザードマップ等の見直し

○もとの学校に戻れるよう教育環境の整備

○学校、保育所等の除染対策 など

○地域医療体制の強化

○地域福祉の充実

○教育の質の向上、学力向上

○地域コミュニティの再生・強化

○災害の教訓、記録等の収集等と減災教育の活用

○芸術文化活動の支援 など

○水道などのライフラインの復旧、耐震化

○災害ごみの効率的処理

○沿岸域等の土地利用計画の策定 など

○避難地や避難道路の整備・確保

○小名浜港や基幹道路などの流通インフラの早期復旧・強化

○土砂災害の危険個所の解消

○災害時を念頭においた幹線道路網の見直しと整備 など

○共同仮設店舗・工場の設置など中小企業の再生・振興に向けた支援

○モニタリング体制整備やキャラバン等開催による風評被害の払拭 など

○農林水産業の再生に向け、専門機関等との連携による調査・研究

○再生可能エネルギー関連施設等の誘致、産業の集積

○放射線健康障害の治療・研究拠点の誘致、産業の集積

○国際会議やイベントの誘致・開催等による魅力の発信

○小名浜港周辺地域の一体的な整備・再生 など

○市の組織体制の再編・強化

○国、県、周辺自治体、まちづくり団体、高等教育機関等との連携

○復興や原子力発電所事故の収束に係る国県等の関係機関の誘致

○復興を担う地域の人材の育成や体制の構築

○復旧・復興に向けた予算の確保

○進捗状況の確認、取り組みへの反映体制の構築  など 復旧期 復興期

平成23~25~27年

被災者の 生活再建

生活環境の

整備・充実

社会基盤の

再生・強化

経済・産業の

再生・創造

復興の推進

取  

  り

    組

    み

    の

    柱

  わ

  き

  市

  復

  興

  事

  業

  計

  画

~日本の復興を 「いわき」から~

柱1

2

3

4

5

第5章 復興への展望    安全で、震災以前にも増して活力あふれるまちへ いわき市・東日本大震災の証言と記録

(4)

ね、12月22日、最終会議を経て、同26日に市長へ報告。市は「いわき市復興事業計画」(第1次)としてまとめ、 発表した。

② 市復興事業計画の概要

 

 本計画では、復興ビジョンで定めた5つの「取組の柱」に沿い、計168の取り組みを体系別に掲げた。また、 津波被災地域の復興や災害公営住宅の整備、原子力災害対策など、特に重点的に取り組む必要がある施策を

「重点施策」(9施策)として掲げ、市の早期復興に向け取り組むこととしている。(図5-4) おいては、6回にわたる会議や市民からのパブリックコ

メントなどを実施し、9月28日に提言としてまとめた。

(写真5-2)

 これに基づき、市は9月30日、震災復興に向けた基 本方針や主要な施策などを示す「市復興ビジョン」を策 定した。

② ビジョンの概要

 同ビジョンに取り組むに当たって、「日本の復興を『い わき』から」をキャッチフレーズに掲げ、前例のない複 合災害に見舞われた福島県浜はまどおり地域の拠点として、市 民の安全・安心を最大限に確保。震災前にも増して活力

に満ち溢れた、世界に誇る復興再生モデルとなる持続可能なまち「いわき」を創るため、「連携」「安心」「活 力」「魅力」「挑戦」の5つを復旧・復興の理念とした。

 また、同ビジョンの推進期間としては、10年後の姿を再生後のイメージとして見据えながら、復旧・復 興に向け、平成23(2011)年度から平成27(2015)年度までの概ね5年間に、集中的に取り組むこととした。

(4) ビジョンに基づき、「いわき市復旧計画」を策定

 東日本大震災による大地震・大津波、さらには4 月の大規模誘発地震により、本市の社会基盤などは 甚大な被害を受けたが、市は東日本大震災後におけ る市民生活の安心と暮らしの再建に向け、ライフラ インの復旧や市民生活に直結する施設の改修などに 全力で取り組んできた。(応急的な復旧や対応について は、128ページ以下、「第4章 混乱から復旧、復興へ」に記述)

 市が所管する被災した公共施設や道路などに代表される社会基盤などの復旧は、9月に策定した「いわき 市復興ビジョン」に基づく復興への礎となるものであり、着実に実行していく必要があることから、市は平 成23(2011)年10月18日、その復旧に関する工程表として「いわき市復旧計画」を策定した。(図5-3)

(5) ビジョンに基づき、「いわき市復興事業計画」を策定

① 市復旧・復興計画検討市民委員会を設置

 市は「市復興ビジョン」に基づき、具体的な復興の取り組み を示す事業計画を策定するに際し、市民の声を反映させるため、 9月16日、いわき市の学識経験者や経済、医療、教育、市民 活動などの各界16人から成る「いわき市復旧・復興計画検討 市民委員会」(委員長=齊藤充弘氏・福島工業高等専門学校准教授) 発足させた。(写真5-3)

 同委員会においては6回にわたり各事業について検討を重

③ いわき市復興事業計画の進捗管理

 復興を着実に推進していくためには、本計画の進行状況や復興の状況等について、庁内はもとより、各界・ 各層の代表者をはじめ、高等教育機関や関係団体、さらには広く市民と情報共有を図っていく必要がある。  このことから、庁内では市東日本大震災復興本部において、また、庁外では新・市総合計画や復興事業計 画の推進を図るため設置した「いわき市行政経営市民会議」において、復興の状況を管理するほか、幅広く 市民に情報を提供することとした。

④ いわき市復興事業計画

(第2次)

の策定

 いわき市復興事業計画(第1次)の策定後、国や県の動向等が徐々に明らかになってきたことから、市民 のニーズを踏まえ、的確かつ柔軟に復興を推進する観点から、計画を見直すこととした。

 見直しに当たっては、平成24(2013)年5月から12月にかけ全7回にわたり「いわき市行政経営市民会議」 を開催し、委員からの幅広い視点からの意見などを得て、既に位置付けた事業の見直しや新たに取り組むべ き事業等の追加を行い、平成25(2013)年1月にいわき市復興事業計画(第2次)として公表した。

写真5-3 「いわき市復旧・復興計画検討市民委員会」 の会議(第2回)

〔10月14日 いわき市撮影〕 図5-2 各種計画の関係

復興ビジョン

復旧計画 復興事業計画

(復興に向けた基本方針や主要な施策)

(復旧までの作業工程) (復興ビジョンに基づく 具体的取り組み)

図5-3 復旧計画策定時の総事業費と進捗見込み(単位:億円) 平成23~25年度で

99.9%完了予定 62.0 82.5 0.299.9

380 125 107

0 50 100(%)

H23年度 H24年度 H25年度 H26年度

いわき市復興ビジョン

取り組みの柱1

取り組みの柱2

取り組みの柱3

取り組みの柱4

取り組みの柱5 被災者の生活再建

生活環境の 整備・充実

社会基盤の 再生・強化

経済・産業の 再生・創造

復興の推進

  わ   き   市   復   興   事   業   計   画

平成23年度~27年度

被災した市民一人ひとりに寄り添い、住まいと 暮らしの再建や安定に向けた総合的な取り組み を進めます。

医療・福祉体制の強化、子育て・教育環境の整備、地 域力の強化など、安心して暮らすことのできる生活環 境の整備・充実や災害対応力の強化に取り組みます。

災害に強い社会資本を整備するとともに、被害の大きかった 沿岸域等について地域特性に応じた再生を図るなど、市民生 活に密接に関連する社会基盤の再生・強化に取り組みます。

市民の暮らしの基盤であり、都市の活力の源である地域経済 の再生復興を図るため、農林水産業の再生はもとより、地域 企業の経営再建や新たな産業の創出などに取り組みます。

国・県等との連携を強化するほか、復興に必要な組 織の見直しや財源の確保等に取り組むなど、復興を 推進するために必要な体制の構築に取り組みます。

【主な取り組み】災害公営住宅の整備、モニタリングの実施など

【主な取り組み】地域防災計画の見直し、除染の実施など

【主な取り組み】被災市街地復興土地区画整理事業など

【主な取り組み】洋上風力発電導入に向けた調査研究、工場等         の誘致促進など

【主な取り組み】復旧・復興に向けた組織体制の再編・強化など

  興   事   業   計   画   重   点   施   策

1 津波被災地域の復興に向け   た土地利用プロジェクト

2 災害公営住宅の整備等   プロジェクト 3 心のケアプロジェクト 4 原子力災害対策プロジェクト

5 小名浜港周辺地域の一体的   な整備・再生プロジェクト

6 再生可能エネルギーを核と  した産業振興プロジェクト 7 既存地域産業の  再生プロジェクト 8 企業誘致対策プロジェクト 9 被災他自治体との   連携強化プロジェクト

いわき市 復興事業計画

図5-4 「いわき市復興事業計画」の体系図

(5)

2 「いわき市復旧計画」の取り組み

(1) 平成 25 年度末を目標に復旧事業を推進

① 平成 23 年度の単年度では約7割の進捗率

 市が平成23(2011)年10月18日に策定した「いわき市 復旧計画」においては、平成25(2013)年度末までに約 610億円をかけ、おおむね社会基盤などの復旧を完成 させようというものであった。

 震災から約1年、平成23(2011)年度末における、単 年度事業費ベースで約7割程度の進捗、全体事業費 ベースでは約4割(計画では6割)と、「やや遅れ」て いる状況であった。(図5-5)

 この要因としては、国の災害査定の遅れ、新たな工 事などの発生、工事入札の不調などが挙げられる。  今後市は平成24(2012)年度末における全体計画の進捗 率約82%の達成に向け、復旧を加速化させることとし ている。

② 社会基盤となる施設を再建や移転

 復旧事業のうち、市有施設の種類などによって分け た小区分に進捗状況をみると、全124区分中43区分(約 35%)の施設などですでに復旧が「完了」し、42区分(約 34%)で「計画どおり進捗」、39区分(約31%)が「一部遅延」 している状況である。(写真5-4、5、6)

 なお、施設のなかには耐震構造上の問題などの要因に

より、元の場所で再建することが困難であることから、移転再建する施設(江市民サービスセンター、江名公 民館、豊とよ保育園、勿こそ学校給食共同調理場)、検討の結果廃止せざるを得ない施設(住すみよし、平たいら、江名、下しもじろの4保育園・ 保育所、平ユースホステル、一部市営住宅)、別施設へ移転する施設(植うえ児童館)など、抜本的な見直しなどを行っ た市有施設もあった。

3 復興特区制度と「いわき市復興事業計画」の取り組み

(1) 復興特区制度を活かした「市復興事業計画」の進捗

① 復興対策本部、復興庁を国が設置

 市が復興事業計画(第一次)をすみやかに実施するためには、国・県の支援や連携が不可欠となる。  国においては、「東日本大震災復興基本法」(平成23年6月公布・施行)に基づき、復興対策本部・現地対策 本部が発足。7月の復興基本方針を経て、12月に「東日本大震災復興特別区域法」を施行、平成24(2012)年 2月には「復興庁設置法」を施行した。

② 復興特別区域

(復興特区)

制度の概要

 被災地の復興を円滑かつ迅速に推進するための具体的な手法としては、「東日本大震災復興特別区域法」 に基づく「復興特区制度」がある。

 この制度は〔1〕個別の規制、手続きの特例や税制・金融上の特例を受けるための「復興推進計画」、〔2〕 土地利用の再編に係る特例許可・手続きの特例を受けるための「復興整備計画」、〔3〕財政上の特例である 復興交付金の交付を受けるための「復興交付金事業計画」で構成されており、各計画について国の認定や採 択を受けることなどにより特例が適用される。(表5-1)

 本市においては、産業の復興や雇用の創出を目的とした「ふくしま産業復興投資促進特区」や「サンシャ イン観光推進特区」などの特区が認定されているほか、規制・手続きの特例として「福島確定拠出年金復興 特区」が、金融上の特例としては「復興特区支援利子補給金」などが認定を受けており、それぞれの特例措 置の活用を図っている。

 また、主に沿岸域の復興に向け、いわき市復興整備計画及びいわき市復興交付金事業計画を策定し、防災 集団移転促進事業や震災復興土地区画整理事業、災害公営住宅整備事業などの取り組みを着実に進めている。

③ 復興交付金制度

 復興交付金制度は、被災地方公共団体が自らの復興プランの下に進める地域づくりを、資金面から支援す ることにより復興を加速させようと創設されたもので、いわき市を含む特定被災区域において、文部科学省、 農林水産省、国土交通省など5省40基幹事業および効果促進事業が対象となった。

図5-5 平成23年度末における社会基盤などの復旧の進捗状況

写真5-6 内郷内町地内の市道宮沢-蛭内線(復旧後)  平成24(2012)年4月に通行が可能となった。

〔いわき市撮影〕 一部遅延

31%

計画どおり進捗 34%

完了 35%

約69%の施設等につ いては、計画どおり進捗 が図られているものの、 約31%の施設等が「遅 延」している状況

写真5-5 内郷内町地内の市道宮沢-蛭 内線(復旧前)

斜面が大きく崩落し、復旧工事に時間を要 するため通行止めとなった。

〔いわき市撮影〕

写真5-4 勿来、常磐の市民会館は計画より1年前倒しして平成 24年10月に常磐、同年11月に勿来のホールがそれぞれ再開 工事中の勿来市民会館。

〔平成24(2012)年10月 いわき市撮影〕

特例の内容

◦住宅、産業、まちづくり、医療、 福祉などの各分野にわたる規制、 手続きの特例

◦雇用の創出などを強力に支援する 税制上の特例

◦土地利用再編のための特例 (事業に必要な許可の特例、手続 きのワンストップ化、新しいタイ プの事業制度活用)

◦ハード補助事業の一括化

◦使途の緩やかな資金の確保

◦地方負担金の手当て

◦執行の弾力化・手続きの簡素化 計画の内容 個別の規制、手続きの特例や税制上

の特例措置などを受けるための計画 土地利用再編に係る特例許可・手続

きの特例などを受けるための計画 復興地域づくりを支援する新たな交 付金(復興交付金)事業に関する計画

作成する計画 復興推進計画 復興整備計画 復興交付金事業計画

作成主体 県、市町村(単独または共同) 市町村(単独または県と共同) 市町村(単独または県と共同) 手続き 内閣総理大臣の認定

◦(必要に応じて)公聴会、広告、縦覧

◦復興整備協議会での協議・同意   ↓ 計画を発表

内閣総理大臣に提出 表 5-1 復興特別区域(復興特区)制度の概要

第5章 復興への展望    安全で、震災以前にも増して活力あふれるまちへ いわき市・東日本大震災の証言と記録

(6)

 交付を受けるには「東日本大震災特別区域法」第78条第1 項の規定に基づき、復興交付金事業計画を策定する必要があ り、市においては制度を最大限に活用できるよう創意工夫を 図り、平成23~25(2011~13)年度に着手可能な事業を事業計 画として取りまとめ、平成24年1月に第1次、同年4月に第 2次、同年6月に第3次、同年10月に第4次、平成25(2013) 年1月に第5次と、それぞれ申請を行った。(写真5-7)  この結果、防災集団移転促進事業、被災市街地復興土地 区画整理事業、復興道路整備事業、津波復興拠点整備事業、 災害公営住宅整備事業、復興整備実施計画事業(以上、206 ~ 210ページ・図5-7 ~ 11)などが採択された。採択事業は延べ 136事業、交付対象事業費は約724億円、交付金額は約587億 円であった。

 平成25(2013)年1月の5次申請に続き、今後も平成27(2015) 年まで数度の申請を予定している。市は早期復興を図るため、 本制度を最大限に活用することとしている。

④ 平成 23 年度末における市復興事業計画の進捗

 このように一部、復興特区制度を活用して計画した168の取組から成る「いわき市復興事業計画(第1次)」 のうち、平成23(2011)年度内に着手するとしていた取組139に対し、1取組が未着手であったものの、3取 組は前倒しで着手、この結果141取組はすでに着手していることになり、おおむね計画どおり進捗している。  事業費ベースでみると、計画策定時点で平成23(2011)年度の事業費を200億8,900万円と見込んでいたが、 未確定であった放射性物質のモニタリングや除染に係る経費が確定したことから、これら事業費を加え161 億2,600万円となった。

(2) 特区制度活用による市街地、農地などの復興を

-復興事業計画の重点施策/津波被災地域の復興に向けた土地利用プロジェクト、

災害公営住宅の整備等プロジェクト

① 地域住民をまじえ、復興のための意向調査を実施

 いわき市の沿岸約60kmには大津波(26ページ以降に記述)が押し寄せ、多くの尊い人命が失われ、家屋の倒 壊・流失などにより生活基盤を失うという、大きな災害に見舞われた。

 このため、被災住民の生活再建を円滑に図るため、「いわき市津波被災市街地土地利用方針」を策定し、 主に土地利用の面から沿岸地域全体および各地区の復興に向け、住民や専門家などとの意見交換や要望を取 り入れながら、具体化に「津波被災地域の復興に向けた土地利用プロジェクト」として復興事業計画(第1次) の重点施策に位置づけ、取り組んでいる。

 いわき市の沿岸約60kmには集落が多く位置していることから、沿岸域の5地区(久ひさはま、四よつくら、平たいら、小はま こそのうち、被害の大きい末すえつぎ、金かねさわ、久之浜〔2区分〕、田あみ(以上、久之浜地区)、四倉〔3区分〕(四 倉地区)、沼ぬまうち、薄うすいそ、豊とよ(以上、平地区)、走はしり、江こう、折おり・中なかさく、永ながさき、下しもじろ(以上、小名浜地区)、 小ばま、岩いわ、錦にしきまち(以上、勿来地区)に区分して、市東日本大震災復興本部の沿岸域等土地利用作業部会 が中心となって、それぞれの地域における生活再建に必要な住まいを中心とした土地利用について、国の制 度改正や関係機関との調整なども踏まえながら、対象地域住民や市、専門家などを交えた地区懇談会や意向

調査・分析を実施した。

 今後希望する住まいの場所としては、津波被災地域全体では、「被災前と同じ場所(自宅があった場所)」が 最も多く、次いで「被災前の地区に近い津波の来ない安全な場所(高台など)」、「被災前の地区内で津波の危 険が低い場所」の順となっているが、被災が甚大な地区では、「被災前の地区に近い津波の来ない安全な場所」 が最も多くなっている地区もある。

 また、復興案を策定していくうえで必要な対策では、津波被災地域全体でみると、「街を守れる十分な強 度の防波堤整備」、「高台への移転」、「防災道路・緑地など多重な津波防御施設の整備」の順となっているが、

「高台への移転」の割合が多い地区もある。

② 市復興整備計画を策定

 いわき市は復興特区制度のうち、土地利用の再編に係る特例許可や手続き上の特例を受けることで復興を 迅速かつ円滑に進めるため、平成24(2012)年6月、いわき市長、国の関係機関の長、県知事などの構成による「い わき市復興整備協議会」を設置した。

 被災地個々の復興整備協議会では、復興整備計画(土地利用の再編に関する許認可の特例を受けるための計画)や その実施に関して必要な事項を協議することとなっており、いわき市においては市東日本大震災復興本部の 沿岸域等土地利用作業部会が中心となって地元地区民との間で練り上げてきた将来計画が反映された、防災 集団移転促進事業や災害公営住宅整備および建設に必要な農地転用許可など、復興に向けたまちづくりに必 要な特例措置の適用について記載された復興整備計画について、関係機関の同意を得て、公表した。  さらに、同年7月に開催した第2回の協議会で復興事業計画の変更を行ったほか、これまでに4回の協議 会を開催している。(平成25年2月1日現在)

 復興整備計画の目標としては、〈1〉震災前に増して活力に満ちた、復興再生モデルとなる持続可能なまち

「いわき」の創造、〈2〉将来にわたり地域コミュニティが維持されるコンパクトな都市環境の形成、〈3〉数 十年から百数十年の頻度で発生すると想定される津波および高潮に対し、海岸堤防などにより人命や財産を 守る、〈4〉最大クラスの津波に対し、ハード・ソフトの施策を柔軟に組み合わせ「多重防衛」による津波防災・ 減災対策を実施〈5〉ほ場の大区画化などによる被災した農村地域の復興、〈6〉内陸部における造成宅地の 復旧などによる安全な市街地に復興-を挙げ、市内沿岸部、内陸部における土地利用方針の具体的な内容を 示した。

③ 主な復興手法

ア 都市再生区画事業(被災市街地復興土地区画整理事業)

 津波被害の大きかった既成市街地においては、津波を防ぐため河川や海岸保全施設などの整備にあわせ、 後背市街地および隣接する農地、山林などを含めた区域を、土地区画整理事業の手法で一体的に整備するこ とにより市街地の再生を図る。

 これらの区域については、ゾーニングにより商業、業務、住宅地を適正に配置する。

 市内では、久ひさはま、薄うすいそ、豊とよ、小はま港背後地、小ばま、岩いわの計6か所で施行される。(図5-7 ~ 11)

イ 防災集団移転促進事業

 津波により相当数の建物が流出し、住民の居住に適当でないと認められる区域内の住宅地などについては、 防災集団移転促進事業により、近隣の安全な場所に住宅地を整備し、集団移転を図る。移転跡地については、 災害危険区域として指定し、防災のため自然的土地利用を図る。

 市内では、末すえつぎ、金かねさわ、走はしり(江、錦にしきまちの計4か所で施行される。(図5-7 ~ 11) 写真5-7 平野復興大臣に対し、復興交付金の使い勝手

の改善などの要望書を手渡す市長

〔平成24(2012)年4月9日 いわき市撮影〕

(7)

ウ 災害公営住宅整備事業

 災害公営住宅は、災害により住宅を失い、個人で住宅を再建することが困難な被災者に対し、安定した生 活を確保してもらうために市町村が提供する公営住宅である。

 市が災害公営住宅の入居資格世帯6,203世帯に対して、平成24(2012)年7月に実施したアンケートによると、 回答のあった3,043世帯のうち、1,456世帯が入居を希望した。

 このため、平成25(2013)年2月、被害状況、住宅需要、住宅建設の適性などを検討し、災害公営住宅の整 備を決定した。最終的な整備戸数は、平成24(2012)年度末までに実施予定のアンケート結果を踏まえ、確定 する予定にしている。(表5-2)

 計画では平成27(2015)年度末までの完成をめざすことにしており、まず平成24(2012)年10月には、常じょうばんせきふねまち

に鉄筋コンクリート8階建て、32戸の建設に着手した。(図5-6)

④ 各地域の復興整備事業

 規制緩和や手続き上の特例(復興整備計画)および財政上などの特例(復興交付金計画)を活用した主な事業 を市内地区別にみると、次のとおりである。

ア 久之浜地区

 久ひさはま地区においては、久之浜市街(震災復興土地区画整理事業、災害公営住宅整備事業、道路事業、防災拠点施設(津 波避難ビル)整備事業、都市公園事業〔防災緑地〕(県事業)など)、久ひさはままちすえつぎ(防災集団移転促進事業など)、久之浜 町金かねさわ(防災集団移転促進事業など)などで事業を施行する。(図5-7)

イ 四倉地区

 四よつくら地区においては、四倉市街(災害公営住宅整備事業、防災対策検討事業(県事業)都市公園事業〔防災緑地〕(県 事業)など)、四よつくらまちしも(農地整備事業〔ほ場整備〕)で事業を施行する。(図5-8)

ウ 平地区

 平たいら地区においては、平たいらなつ(農地整備事業〔ほ場整備〕)、平薄うすいそ(震災復興土地区画整理事業、災害公営住宅整備事業、 道路事業、都市公園事業〔防災緑地〕(県事業)など)、平豊とよ(震災復興土地区画整理事業、災害公営住宅整備事業、津波 防災公園整備事業、都市公園事業〔防災緑地〕(県事業)など)、平沼ぬまうち(災害公営住宅整備事業、都市公園事業〔防災緑地〕

(県事業)など)で事業を施行する。(図5-9)

エ 小名浜地区

 小はま地区においては、江字走はしり(防災集団移転促進事業)、小はまこうおよび背後地(震災復興土地区画整理事業、 津波復興拠点整備事業、小名浜地域水産業施設復興整備事業など)、永ながさき(災害公営住宅整備事業、都市公園事業〔防災緑地〕

(県事業)など)で事業を施行する。(図5-10)

オ 勿来地区

 勿こそ地区においては、小ばままち(震災復興土地区画整理事業、道路事業(県事業など))、岩いわまち(震災復興土地区画整 理事業、災害公営住宅整備事業、都市公園事業〔防災緑地〕、道路事業(県事業)など)、錦にしきまち(防災集団移転促進事業など)、 錦町(災害公営住宅整備事業、農地整備事業〔ほ場整備〕、道路事業)、勿こそまちせき(災害公営住宅整備事業、農地整備事業

〔ほ場整備〕、道路事業など)、勿来町四さわ(災害公営住宅整備事業)で事業を施行する。(図5-11)

カ 内陸部の復興事業

 平たいら字作さくまち、常じょうばんせきふねまち、内うちごうたかさかまちでは災害公営住宅整備事業を、常磐西にしごうまちや泉いずみもえぎ台では造成宅地 滑動崩落緊急対策事業(このほかの住宅団地災害やがけ崩れなどについては県、市の既設事業で対応。183ページに記述)を、 それぞれ進めることとしている。さらに6集会所の木質バイオマス施設等緊急整備事業、中学校や公民館な どの耐震化事業も採択された。

表 5-2 市内各地区における災害復興住宅の整備予定戸数(平成 25 年2月1日現在)

地区など 区分 整備予定戸数(戸) うち戸建戸数(戸) 入居開始予定(目標)

平地区(430戸) 平豊間 192 24 平成25年度末

平薄磯 103 18 平成25年度末

平沼ノ内 40 0 平成25年度末

平字作町 45 0 平成26年度中

【選定中】 50 0 平成26年度以降

小名浜地区(190戸) 永崎 190 24 平成26年度中

勿来地区(236戸) 岩間町 50

0

平成26年度中

錦町 64 平成26年度中

勿来町関田 72 平成26年度中

勿来町四沢 50 30 平成26年度中

常磐地区(120戸) 常磐関船町(関船団地) 32 0 平成25年度末

【選定中】 88 16 平成26年度以降

内郷地区(250戸) 内郷高坂町砂子田(雇用促進住宅) 250 0 平成27年度中

四倉地区(151戸) 四倉町上仁井田 151 20 平成26年度当初

久之浜地区(138戸) 久之浜町久之浜 120 0 平成26年度当初

【選定中】 18 18 平成26年度以降

合    計 1,515 150

注)建設予定地、戸数、入居開始予定は、今後建築設計および用地交渉などにより変更する可能性がある。

図5-6 災害公営住宅の完成予想図(平豊間)

第5章 復興への展望    安全で、震災以前にも増して活力あふれるまちへ いわき市・東日本大震災の証言と記録

(8)

N

久之浜・大久地区

市街地復興エリア

〔区画整理予定(久之浜地区)〕 災害公営住宅

の整備エリア 集団移転対象エリア 集団移転対象エリア

住宅団地の整備 復興エリア

住宅団地の整備 復興エリア

久ノ浜駅 末続駅

四倉地区

国道6号

いわき市土地利用構想図 四倉地区

久之浜地区 N

四倉地区

災害公営住宅 の整備エリア

農地復興エリア

〔農地整備予定(四倉(下仁井田)地区)〕

地区境 市町村界

産業エリア(商業・工業) 住居エリア

農地・農村集落エリア 森林エリア

四ツ倉駅

平地区

図5-7 市復興整備計画土地利用構想図・久之浜地区〔久之浜、末続、金ケ沢〕

〔1:50,000 地形図〈原寸× 1.29〉 平(平成 19 年修正) 国土地理院発行〕 図5-8 市復興整備計画土地利用構想図・四倉地区〔四倉市街、下仁井田〕

〔1:50,000 地形図〈原寸× 1.74〉 平(平成 19 年修正) 国土地理院発行〕

(9)

草野駅

津波防災公園の 整備エリア

小名 名 名 名 名 浜 浜 浜 浜 浜 地 地 地 地 地 区 区 区 区 区

いわき市土地利用構想図 平地区(沼ノ内,薄磯,豊間)

N

平 地 区

地区境 市町村界

産業エリア(商業・工業) 住居エリア

農地・農村集落エリア 森林エリア

小名浜地区

災害公営住宅 の整備エリア 農地復興エリア

(農地整備予定〔平(夏井)地区〕)

市街地復興エリア

〔区画整理(薄磯地区)〕

市街地復興エリア

〔区画整理(豊間地区)〕

集団移転 対

エリ

住宅団地・ 災害公営住宅

エリ 市街地復興 区画整理(小名浜港背後地地区) 津波復興拠点

小名浜地区

平地区 常磐地区 泉駅 地区境市町村界 産業エリア(商業工業)

住居エリア 農地・農村集落エリア 森林エリア

図5-9 市復興整備計画土地利用構想図・平地区〔夏井、沼ノ内、薄磯、豊間〕

〔1:50,000 地形図〈原寸× 0.97〉 平、小名浜(平成 19 年修正) 国土地理院発行〕 図5-10 市復興整備計画土地利用構想図・小名浜地区〔江名字走出、永崎、小名浜港後背地など〕

〔1:50,000 地形図〈原寸× 1.08〉 小名浜(平成 19 年修正) 国土地理院発行〕

第5章 復興への展望    安全で、震災以前にも増して活力あふれるまちへ いわき市・東日本大震災の証言と記録

(10)

泉駅

国道6

号バイパ

イパ

JR常磐線

いわき市土地利用構想図 勿来地区

N

地区境 市町村界

産業エリア(商業・工業) 住居エリア

農地・農村集落エリア 森林エリア

小名浜地区

勿来駅

植田駅

勿来地区

集団移転対象エリア 災害公営住宅の

整備エリア

住宅団地の整備 復興エリア

市街地復興エリア

〔区画整理(小浜地区)〕

市街地復興エリア

〔区画整理(岩間地区)〕 農地復興エリア

〔農地整備予定(錦、勿来町関田)地区)〕

(3) 被災者の心のケアによる勇気・元気・活力の回復を

-復興事業計画の重点施策/心のケアプロジェクト

① 見守り活動などを通した問題の早期発見

 一時提供住宅入居者等への個別訪問や、小中学校における心の 教室相談員・カウンセラーの配置など、震災により心に傷を負っ た被災者の早期発見、対応を図っている。

② 被災者の状況に応じた支援体制の構築と専門機関との

連携

 生活や福祉、子育てに関する相談や自殺予防講座の開催、震災 遺児孤児の支援(支援情報の提供、支援事業基金の新設)など、被災 者の状況に応じた支援を行うほか、必要に応じ医療機関等の専門 機関に繋げるなど、関係機関等と連携した対応を図っている。

③ 心を癒すイベントの実施

 市立美術館やアリオスにおける文化・芸術活動、屋内遊び場の 整備(「いわききっず もりもり」〔ほるる内〕、「いわききっず ふるふる」

〔市立南部アリーナ内〕)などによる安心して遊べる場所の確保、さ らには市民団体や自治会等の活動の支援や復興に係る大規模イベ ントの開催等により、被災者の勇気・元気・活力の回復を図って いる。(写真5-8)

(4) 原子力災害対策で市民の不安解消を

-復興事業計画の重点施策/原子力災害対策プロジェクト

① 放射線に対する健康管理を推進

ア 積算線量計の貸し出し

 市は、妊婦や乳幼児の保護者が、自己の健康管理のデータとして活用で きるよう、10月から、積算線量や空間線量を測定することができるデジ タル式の小型携帯線量計を貸し出している。その後、平成24(2012)年2月 までに順次対象を拡大し、高校生まで対象を広げた。(写真5-9)

 また、11月から保育所や幼稚園、小・中学校の児童・生徒に対し、バッ チ式の線量計を貸与した。

イ ホールボディカウンターによる内部被ばく検査

 市は、県から貸与されたホールボディカウンターを利用し、11月から先行調査として市立総合磐いわ共立 病院において、比較的放射線量の高い久ひさはま・大おおひさ、四よつくら、小がわ、川かわまえ地区の18歳以下の子どもや妊婦を 対象に内部被ばく検査(1日当たり最大で55人が検査可能)を開始した。

 さらに、市独自で2台のホールボディカウンターを整備し、平成24(2012)年5月からは、県所有の車載式 機器および独立行政法人日本原子力研究開発機構(茨城県東海村)における県の検査枠を活用して、本格調査

図5-11 市復興整備計画土地利用構想図・勿来地区〔小浜町、岩間町、錦町須賀、錦町、勿来町関田、勿来町四沢〕

〔1:50,000 地形図〈原寸× 1.07〉 小名浜(平成 19 年修正) 国土地理院発行〕

写真5-8 いわき市屋内遊び場(いわききっず もりもり) がオープン

〔平成24(2012)年12月 いわき市撮影〕

写真5-9 貸し出されている小型携帯線

〔いわき市撮影〕量計

参照

関連したドキュメント

東京都環境局では、平成 23 年 3 月の東日本大震災を契機とし、その後平成 24 年 4 月に出された都 の新たな被害想定を踏まえ、

本審議会では、平成 29 年2月 23 日に「虎ノ門・麻布台地区第一種市街地再開

問 19.東電は「作業員の皆さまの賃金改善」について 2013 年(平成 25 年)12

東京都北区地域防災計画においては、首都直下地震のうち北区で最大の被害が想定され

2013(平成 25)年度から全局で測定開始したが、2017(平成 29)年度の全局の月平均濃度 は 10.9~16.2μg/m 3 であり、一般局と同様に 2013(平成

平成 26 年度 東田端地区 平成 26 年6月~令和元年6月 平成 26 年度 昭和町地区 平成 26 年6月~令和元年6月 平成 28 年度 東十条1丁目地区 平成 29 年3月~令和4年3月

本部事業として「市民健康のつどい」を平成 25 年 12 月 14

本部事業として第 6 回「市民健康のつどい」を平成 26 年 12 月 13